だから、あなたも生きぬいて (講談社青い鳥文庫) 新書  大平光代さん

おすすめの本

かなり前に読んで感動した本をご紹介したいと思います。
この間、しくじり先生を見て「秒速で1億円稼ぐ男」と呼ばれた、与沢翼さんも暴走族で警察に捕まった後この本を読んで弁護士を志すために勉強したというエピソードを見てまた読み返してみました。

とても良い本ですでは行ってみましょう。

大平光代さんとは

本のお写真や、ネットで見るお写真は全くそんな感じはしないのですが、
極道の妻から弁護士になった方です。

極道から弁護士になったというのは異色の経歴ですが
なぜ、そのような人生になったのでしょうか。

中学生時代の壮絶ないじめ、そして極道の道へ

大平さんは、中学生の頃にいじめを受けた事をきっかけにどんどん人生が転落していってしまいます。トイレに閉じ込められ水をかけられるなどされたそうです。他にも色々ないじめについて書いてあります。

そんな事もあり遂には自殺を図りますが未遂に終わります。
そして、自殺未遂の後は更に冷たい態度でいじめに合います。

「あんな、死にぞこない、相手にしたないわ」と陰口を言われていたとの事。

そんな居場所のない大平さんはどんどん転落するように悪い仲間とつるむようになり、暴走族さらには極道の道に入り16歳でヤクザの組長と結婚して背中に大きな入れ墨を入れます。そして第一子も生まれます。

しかし、暴力団でも上手くいかず家を出て飲み屋のホステスとしてお酒を飲んで荒れた生活を送っていたのでした。

自分だったらというのと自分の子供だったらと考えるといたたまれない気持ちになります。

立ち直るきっかけ

お父さんの友人の大平浩三郎さんに出会った事で人生がかわるのでした。

しかし、最初のうちは”説教ばっかりしやがって”とうざったく思っていたのですが、だんだん接していくうちに、浩三郎さんの言う事を聞けるようになります。

”自分が立ち直る事がいじめた子たちへの復讐になる”と言われ
復讐をするために資格試験を目指す事を決めました。

最初は宅建、司法書士。更に弁護士。

そして、見事に29歳の時に弁護士試験に合格して弁護士になっています。

その後について

ご自身のお父様が亡くなった後、運命を変えるお手伝いをしてくれた
浩三郎さんの養子になる事をお願いして、浩三郎さんは養父になってくれました。

弁護士になってから出会った、川下弁護士とご結婚されお子様が生まれたが
ダウン症のお子様との事が次の本で語られています。

まとめ

本当に壮絶すぎてこの本も読んでいて涙が止まらないです。
ご本人の努力して勝ち取った事が素晴らしく凡人の私にはなかなか真似できないのですが

立ち直るきっかけを与える事ができた養父の方のように
時に厳しいが、暖かくて優しくてそんな人になりたいなと思いました。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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